サーキットなどに設定したコースを1台ごとに走ってタイムを競うモータースポーツ・ジムカーナの全日本選手権N1クラスで、愛媛県東温市下林の会社員朝山崇さん(39)が2015年の年間チャンピオンに輝いた。別のクラスも含め通算3度目で、朝山さんは「さらにレベルを上げ、連覇を目指したい」と意気込んでいる。
 選手権は日本自動車連盟(JAF)が主催で複数のクラスがある。N1クラスは、ボディーの補強や足回りなど一定の改造が認められたナンバー付き前輪駆動車が出場できる。15年は3~10月に北海道や九州などで8戦を行い、7~22台が出場。朝山さんは優勝2回、2位3回の好成績を収めた。
 朝山さんは愛媛大在学中の1996年にジムカーナに参加できるライセンスを取得。全日本選手権には2000年から参戦し、07年、11年にも年間チャンピオンとなった。東温市の福祉機器メーカーに勤める傍ら、土日などの限られた時間で練習や大会出場をこなす。「今回はドライバーとして開発に関わったタイヤで優勝できてうれしい。解決すべき課題を今後も地道に解決し、圧倒的なチャンピオンを目指したい」と来季を見据える。
 「来年7月には県内で初めて久万高原町で全日本選手権が開かれる。ぜひ見に来て競技の楽しさを知ってほしい」と話している。